一般的にどの業界においても未経験者の転職は簡単ではありません。
それでは、会計事務所業界ではどうなのでしょうか?
この記事では、未経験者が会計事務所に就職・転職するにはどのようにしたら良いのか、年齢、資格など就職をを有利にするための5つのポイントを解説します。
1:年齢
年齢は若いほうが有利です。特に他業界や他職種から会計事務所業界に転職する場合は、なるべく若い年齢で活動するようにしましょう。
一般的には20代が有利、30代は中盤になるとかなり不利になってきます。未経験での転職を検討する場合は20代がお勧めです。
2:資格
会計事務所では、資格と実務経験の両方でキャリアが評価されます。未経験者の場合は、経験がありませんので、少なくとも資格面では評価されるようにしておきましょう。
最低でも日商簿記2級を取得すること、できれば、税理士試験科目1~2科目を取得しておくことが望ましいと言えます。
税理士試験科目に関しては、一般的には取得しやすい「簿記論」「財務諸表論」を取得して就職活動を行う人が多い傾向にあります。
3:経験
会計事務所での実務経験がない未経験者でも、一般企業での経理経験や金融機関(銀行や信用金庫)での経験などがあると評価される傾向があります。
一般企業での経理職の場合は税務申告書の作成経験があるとベターですが、それがなくても月次決算や年次決算など決算経験があると評価されやすくなります。
銀行や信用金庫出身者などの場合は、融資営業などで営業と財務諸表分析の経験があると良いです。
また、資産税・相続税に強い会計事務所の場合は、証券会社や信託銀行での富裕層向け営業の経験が評価されることもあります。
4:応募方法
未経験者の採用に関する合否は応募方法によっても異なってきます。ハローワークやホームページからの直接応募など採用に費用のかからないルートで応募するほうが有利です。
人材紹介会社(転職エージェント)経由の採用では、採用する会計事務所側に高いコストがかかりますので、未経験者は採用されにくい傾向があります。
5:求人の選び方
未経験者の場合、 どういった会計事務所の求人に応募するかも合否に大きく影響します。
20代など若手の未経験者の場合は、大手会計事務所の夏の定期採用など未経験者を複数名採用する求人に応募するのが有利ですが、年齢が上がるに連れて大手会計事務所では採用されにくくなるため、小規模や中規模の大手以外の会計事務所に応募するほうが採用される可能性が高くなる傾向があります。自分の年齢も意識しながら応募する会計事務所選びをすることが重要です。
以上が未経験者が会計事務所に就職・転職するための5つのポイントです。
上記を参考の上、会計事務所への就職活動にチャレンジしてみてください。