近年、インターネットも一般化し、ネットから問合せのある会計事務所も増えてきました。一部の会計事務所にはインターネットを活用してコンスタントな顧客獲得に成功しているところもあります。
とは言え、
「インターネットからの問合せなんて全然来ないよ」
「ネットからっていいお客さん来ないよね」
という会計事務所の声が多いのも事実です。
巷では、SEO業者やマーケティングコンサルタントがインターネットの万能性を謳って士業向けの営業をガンガン行っていますが、もちろん、インターネットを使っても魔法のように顧客がどんどん取れるわけではありません。
ただ、インターネットをうまく活用すれば、これまでアピールできなかった潜在顧客にPRできたり、事務所のブランド力を高めたりできるため、WEBサイトからの問合せ数や受注率を高めることが期待できます。
「会計事務所のためのWEBサイト活用術」では、複数回に渡って、会計事務所がインターネットを活用して集客を行うのにプラスになりそうな情報を紹介していきます。
今回はブログについて取り上げます。
そのブログの書き方、実は間違っているかも…
税理士・会計事務所のみなさんの中には「ブログを始めたけど続かなかった」と言う人もおられるでしょう。また、みなさんのまわりには「日々、ブログを書いているよ!」「ブログを頑張ってますよ!」という税理士さんも一定数おられると思います。
そういったみなさんの周りのブログを頑張っている税理士さんの多くはおそらく以下の様な感じではないでしょうか?
- アメブロでブログ書いています!
- 毎日、少しだけどちゃんとブログを書いています!
- ブログランキングに参加しています!
会計事務所業界では、まだまだこういったブログ運営が主流ですが、ITやWEBサービスの業界ではより効果のあるWEBサイト運営の方法が開発されています。
現在、主流となりつつあるのはコンテンツマーケティングと言われる、しっかりとした記事を投稿し、サイトへのアクセス数や問合せ率を高める方法です。
具体的には、下記のような3つのテクニックを使います。(他にもいろいろテクニックはありますが、まずは初心者でも取り組みやすいテクニックとしてこの3つを例に挙げます。)
- 毎回1,000文字以上(できれば1,500文字以上)で良質な記事を書く
- 可能な限り頻繁に書き、長く続ける(最低半年程度は記事を書き続ける)
- 自社のWEBサイト内にブログコーナーを作る(アメブロなど市販の無料ブログは使わない)
この3つをしっかりと行うことによって、
- インターネット検索(Google検索等)からのアクセスを増やせる
- サイトを訪問してくれた人からの問合せを増やせる
- 会計事務所としてのブランド力を高められる
などの効果が期待できます。
会計事務所が参考にするとよいブログを3つご紹介
では、こういったコンテンツマーケティングをうまく行っているブログにはどのようなものがあるのでしょうか?今回は参考になるブログを3つご紹介します。
経営ハッカー
経営ハッカーは、全自動のクラウド会計ソフトfreee(フリー)が運営する起業家向けブログです。最近の若手起業家やITベンチャーなどに訴求する税務や会計、中小企業経営などのノウハウやテクニック、マメ知識などを紹介する内容となっています。
inQup(インキュアップ)
inQup(インキュアップ)は、会計事務所のフランチャイズチェーン Q-TAXが運営するブログです。こちらも前述の経営ハッカーと同様に新規開業者や中小企業、個人事業主に訴求する内容となっています。
First Step
First Stepは、会社設立First Step(税理士法人中央会計が母体)が運営するブログです。経営ハッカーやINQUPと同じように中小企業や個人事業主に訴求する投稿が中心です。また、最近、経理職をターゲットにした経理通信というサイトもスタートしたようです。こちらも要注目です。
いかがでしょう?いずれも起業家や事業者がネットで検索しそうなキーワードでブログが書かれていると思います。また、アメブロなどではなく独自ドメイン(独自のホームページアドレス)にて運用されています。
次回、「こういった方法を導入すべき会計事務所はどういった会計事務所か」「なぜこういったブログが効果があるのか」「具体的にはどうすればいいのか」などについて解説します。
⇒税理士や会計事務所はブログをどう書くべきか?意識すべき3つのポイント