会計事務所業界では、資格と実務経験の両方が大事です。
税理士試験を受験されている方はどうしても資格取得のための勉強に意識が向きがちですが、会計事務所業界では資格だけでも、実務経験だけでも評価はされず、資格と実務経験の両方が揃った際に評価が最大となります。そのため、資格と実務経験のいずれかに偏ることなく両方をバランスよく意識してキャリアアップしていくことが理想と言えます。
また、資格や実務経験は「年齢に応じた資格や実務経験」が求められ、目指すキャリアによって必要とされる税理士試験科目数や実務経験の年数や内容も異なってきます。例えば、目安としては、20代で3科目以上の税理士試験科目を取得し、3~4年程度の実務経験を積んでいれば転職市場での評価も比較的高くなり、中堅規模の会計事務所や税理士法人などへの転職可能性がでてきます。一方で、準大手や大手の税理士法人への就職や転職を目指す場合は、20代前半での官報合格や、20代半ばで4科目程度に合格し数年の実務経験を有しているということも必要となります。(もちろん、大手会計事務所の採用はそれだけでは決まりませんので、実務経験の内容や人柄なども重要となります。)