会計事務所の顧問先である中小企業や個人事業主が顧問税理士のことをどう思っているのか本音を聞く機会はあまりありません。今回、複数の中小企業や個人事業主・フリーランサーに顧問の税理士や会計事務所をどう思っているのか、匿名で伺ってみました。ケース4では、以前の会計事務所の対応に満足が行かなかったため、会計事務所を変更されたケースを取り上げます。
ケース4:当社が顧問税理士を変更した理由
- 地域:関東某県
- 事業形態:法人
- 業種:非公開
1:現在、契約している顧問税理士or会計事務所の概要
当社の現在の顧問税理士さんは30歳くらい、前任者も同じくらいの年齢のいずれも男性です。
会計事務所は、事務所は5ヶ所、税理士は50名くらいはいると思います。月々の顧問料は企業によって異なるようですが、当社は帳簿は会計ソフトを使って自分で入力し、それを確認してもらう契約で月々25,000円です。他に決算料が21万円です。3ヶ月に一度程度の面談もこの月々の顧問料に含まれています。
2:税理士や会計事務所をどのように探したのか?
ネットで検索いたしました。
3:現在の顧問税理士or会計事務所に決めた理由は何か?
まず、私の働いている事務所から近かったためです。
以前の会計事務所は、紹介で決めたところだったのですが、事務所からも自宅からも遠く、決算の際などに出かけるのが大変だったので、近い所にしたいと思っていました。
またこれも以前の税理士ですが、年配のためパソコンを使うつもりが無く、ファックスまたは電話で連絡を取ってくるのです。時間もメチャクチャで突然夜の10時頃電話をかけてくることもあり、それがとてもイヤだったので、メールなどで普通に連絡を取り交わせる若い税理士さんが良いと思いました。そして個人事務所というのではなく、会社というか組織的な会計事務所がいいと思っていました。
そのような中、ネットで現在お願いしている会計事務所をみつけてコンタクトを取ってみたのですが、すぐに感じの良いメールが届き、ここなら大丈夫だと直感が働きました。後日事務所に来ていただいて面談をしてみて、直感は確信に変わりました。
4:現在の顧問税理士or会計事務所への評価
ほんとうにこの会計事務所にして良かったと思っています。以前の税理士さんは紹介で知り合っていたこともあり、何年も前から違う会計事務所にしたいと思いながら、踏みきれずにいたのですが、現在の会計事務所の方はそのこともまず察知してくれて、「今の税理士さんへは自分の方から言いましょうか?」とも言ってくれました。なんでも、ここの事務所へチェンジするお客さんは結構多く、前の会計事務所とのやりとりには慣れているというので、とても心強かったです。
日々のやりとりでは、月々処理が終わって、メールで会計データを送ると、すぐにチェックをしてくれて、月々の実績をまとめた報告書も作成してくれます。どこで税金を払うのかなども書かれていたり、過去3年の同月の利益などもわかるとても見やすい報告書です。
大きな会計事務所ですので、異動などで担当の税理士さんが変わることもありますが、どの人もとても真面目で感じが良くて頼りになります。そして決して上から目線じゃないのです。会計事務所の人事担当者がしっかりと人選をしているのだなと感じます。
月々の顧問料も以前の約半分になり、決算時の処理も5万円ほど安くなったのも嬉しいことのひとつです。