タックス・ヘイブン(tax haven)とは、一定の課税が著しく軽減、もしくは完全に免除されるなど税制上優遇措置が与えられている国や地域のこと。租税回避地とも呼ばれる。日本語では「ヘブン」(heaven/天国・楽園)と誤解されがちであるが、「ヘイブン」 (haven) は、英語で「避難所」を意味する言葉である。
代表的なタックスヘイブンとしては、ケイマン諸島、マン島(英国領)、バミューダ諸島、バージン諸島、などが挙げられる。アジアでは、香港やマカオ、シンガポールなどの税率が極めて低い国や地域も事実上のタックスヘイブンとして認識されており、日本では、法人税の実効税率が25%以下となる国や地域を、事実上タックス・ヘイブン(軽課税国と呼ぶ)と認定している。