連結納税とは、子会社や系列関連会社などが企業グループを一つの納税単位として共同して納税する制度。平成15年(2003年)3月期より適用されている。
連結納税制度では、国内にある親会社とその100%子会社(孫会社)等をひとつの企業グループとし、課税所得を通算して申告納税することができるため、企業グループ内に、黒字企業と赤字企業が混在している場合は、課税所得の計算上通算され、連結納税を適用しない場合に黒字企業で支払う納税額が減額されることとなり、グループ全体の税負担が軽くなる。
なお、連結決算と類似する名称であるが、全く異なるものであり、企業会計上における連結会計(連結決算)では、支配力基準で連結決算対象となる企業集団の範囲が決定されるが、連結納税においては持ち株比率が100%である子会社・孫会社(完全支配関係にある会社)しか企業グループの範囲とはならない。