税務署員がホスト代目的で風俗店で兼業、税理士志望者急増の理由は「桁違いに稼げる仕事」!?など2本:今月の税理士業界ニュース(2024年1月)

税理士業界_時事ニュース

2024年1月の税理士業界ニュースをお届けします。

今回は2023年12月26日、2024年1月8日のニュース

  • 税務署員がホスト代目的で風俗店で兼業
  • 税理士試験受験者数急増の理由

の2件をご紹介します。

税務署員がホスト代目的で風俗店で兼業

税務署員3人が風俗などで兼業、処分 「ホスト代」「小遣い稼ぎ」(朝日新聞DIGITAL 2023年12月26日付)

税務署員は、租税の役割や税務行政について社会から幅広い理解と協力を得るために、納税者から信頼されるべき立場にあります。その税務署員が、ホスト代などを捻出するために副業を行っていたことが発覚しました。

今回、朝日新聞DIGITALから、税務署員が風俗店などで兼業していたことに関する記事がリリースされました。

性風俗店で働いたなどとして、東京国税局は26日、いずれも都内の税務署に勤務する20代の女性事務官3人を国家公務員法違反(兼業の禁止)で停職1~3カ月の懲戒処分にした。

引用元:税務署員3人が風俗などで兼業、処分 「ホスト代」「小遣い稼ぎ」(朝日新聞DIGITAL 2023年12月26日付)

記事によると、3人はソープランドやキャバクラなどで勤務したほか、男性からデートの見返りに金品をもらうパパ活もしていたそうです。また、うち2人は稼いだお金をホストクラブの飲食代に充てており、残る1人はお小遣い稼ぎの軽い感覚だったと伝えられています。

国家公務員の営利企業との兼業については国家公務員法第103条で禁止されており、罰則も設けられています。軽い気持ちで行ったとありますが、大きな代償を支払うことになりました。
一方で、今回の事件は税務署員個人が起こしたものではあるものの、こういった事件が起きると税務署に対する社会的な信用の失墜は避けられないでしょう。

税務署員3人が風俗などで兼業、処分 「ホスト代」「小遣い稼ぎ」(朝日新聞DIGITAL 2023年12月26日付)

税理士志望者急増の理由は「桁違いに稼げる仕事」!?

税理士人気が復活!これまでよりも「桁違いに稼げる」新分野の業務が増大へ(DIAMOND online 2024年1月8日付)

長らく税理士試験の受験者数は減少していましたが、近年では増加に転じています。

※税理士試験受験者数に関しては、当サイトでまとめてありますので下記の記事をご参考ください。
4,400人の激増!税理士試験の受験申込者数が発表!今年の動向について解説【令和5年(2023年)第73回 税理士試験】:会計事務所名鑑

さて、今回、DIAMOND onlineにて、2024年版の士業特集が組まれており、税理士に関して言及した記事もリリースされています。

税理士試験の受験者数が急増している。2023年度の必須2科目である簿記論と財務諸表論の受験者数は延べ2万9353人で、前年度比27.5%増となった。

引用元:税理士人気が復活!これまでよりも「桁違いに稼げる」新分野の業務が増大へ(DIAMOND online 2024年1月8日付)

記事では、簿記論と財務諸表論の受験者数の変遷を取り上げながら、「新型コロナウイルス感染症のまん延で大学が休講になったことをきっかけに、学生の資格取得熱が高まり、2023年度の税理士試験全科目の受験者のうち、25歳以下の受験者数は7,023人と、前年度から42%も増加した」と伝えられています。

実際、資格によってはコロナ禍による追い風もあったかもしれませんが、税理士試験に関しては、2023年度から簿記論と財務諸表論の受験資格の制限が緩和され、受験対象者が増えたことが大きな要因と考えられます(今回の記事ではこの点については触れられていません)。

また、DIAMOND onlineの記事では、税理士受験者増加に関して、さらにふたつの理由が挙げられており、そのひとつはタイトルにもある「桁違いに稼げる仕事」となっています。

確かに、税理士の中にはその仕事を行っておられる方もおられますが、税理士なら誰でもできる仕事ではないのでは…!?みなさんはどう思われるでしょうか。
記事の後半は有料部分となりますが、ご興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。

税理士人気が復活!これまでよりも「桁違いに稼げる」新分野の業務が増大へ(DIAMOND online 2024年1月8日付)

(著者:大津留ぐみ / 大津留ぐみの記事一覧

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【大津留ぐみ:公認会計士・税理士/会計士・税理士専門ライター】 大学在学時にシェイクスピアを学んだことをきっかけに劇作家を目指すも挫折。編集プロダクションで編集やライティング業務に従事した後、公認会計士試験にチャレンジし合格。大手監査法人の東京事務所にて監査業務、財務デューデリジェンスなどに従事。 その後、フリーランスの公認会計士として非常勤監査、税理士法人の社員税理士として税務業務に従事しつつ、大津留ぐみのペンネームでライターとしての執筆活動にも従事。ライターとして、お金、社会保障、会計、税務などに関する記事を執筆。また、2児の母となったことをきっかけに、子どもの貧困や教育格差、子どものイジメに関する記事なども執筆。現在は、株式会社ワイズアライアンスの専属ライターとして会計・税務の記事を執筆しつつ、会計事務所にて内部統制業務にも従事するパラレルワーカー。公認会計士・税理士。

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