3年連続開催、今年は東京・大阪・福岡の複数拠点開催で700名以上の会計人が集合!
会計業界のみなさん、こんにちは!
みなさん、freee使ってますか?本日は、freeeを使っている人にも、まだ使ったことがない人にも、興味を持っていただけるイベントに行ってきましたので、そのレポートをお届けします。
今回お邪魔させていただいたのは、こちら!freee Advisor Day 2023の東京会場です。
freee Advisor Dayとは年に1回、全国の会計事務所の皆さま向けにfreeeさんが開催しているイベントです。
今年のfreee Advisor Dayは、「士業に関わるすべての人が、ともに可能性を探索できる一日」をコンセプトに開催されました。
会場のデザインは「宇宙」をテーマに。
そして、今回は、なんとfreee株式会社だけでなく、freeeファンの会計人のみなさんが主導するコミュニティfreee”マジカチ”meetup!(以下、マジカチ)との合同開催。
つまり、芸能人に例えると、芸能人と有志で結成されたファンクラブが合同でイベントを企画する、そんなユニークな座組で企画・開催されたイベントです。
参加者のみなさんには、freeeの現状や今後の戦略を知り、freeeの様々なプロダクトの情報を得て、さらには、他の会計事務所の抱える悩みや成功秘話などを赤裸々に聞くことができ、仲間づくりもできる、そんなイベントになりました。
当サイトのメンバーも編集長とともにおじゃましてきましたので、当日の様子をレポートしたいと思います。
目次
- freeeは本当に会計事務所にとって使いやすいのか?改めて本気で向き合っている ーfreee・佐々木代表囲みインタビュー
- 展示ブースをひと足お先に見学、会計事務所のみなさんが最も注目していたのは…!?
- freeeらしい取り組み、遊び心あふれる取り組みも
- メインステージ・サブステージ(マジカチ)を密着取材!
- あとがき&おまけ
freeeは本当に会計事務所にとって使いやすいのか?改めて本気で向き合っている ーfreee・佐々木代表囲みインタビュー
さて、freee Advisor Day2023(以下、FAD2023)の紹介!と行きたいところですが、ちょっとその前に、イベントに先立って行われた、freee株式会社のCEOである佐々木大輔氏の囲み取材での発言をお届けできればと思います。
メディアからの質問に応えるfreeeの代表、佐々木大輔氏
freeeと言えば、会計の専門家ではないユーザーにも使いやすいクラウド会計ソフトとしてスタートしたことから、税理士や公認会計士のみなさんの中には、現在でも「freeeは会計専門家向けではなく、一般の事業者向けの会計ソフト」「freeeは小規模ユーザー向けの会計ソフト」とのイメージを持っている人もおられるかもしれません。
しかし、今回開催されたFAD2023は、会計事務所や税理士、公認会計士といった会計専門家向けのイベントであり、しかも、その規模は、ここ数年、どんどん拡大して開催されていますが、囲み取材では、その背景についても佐々木代表から語られました。
freeeでは、エンドユーザーの利用がどんどん拡大していく中で、ユーザーのみなさんからの「顧問の会計事務所や税理士にも、もっとfreeeに対応して欲しい」との声が大きくなってきていたそうです。
そういった状況下において、freeeの社内では、「freeeは会計事務所に対して、使いやすく価値を提供できていたのか?」ということに改めてしっかりと向き合い、「現状を十分と考えてはいけない、まだまだ価値を提供できていないのではないか?そう考えて動くべきではないか」と、自省も含めて動いてきたとのこと。
こういった背景から、近年では、会計事務所や税理士といった専門家のみなさんの利便性も意識した様々なプロダクトの改善に取り組んできており、それについてより多くの会計事務所のみなさんに知っていただくために、FADも規模を拡大し、開催しているとのことでした。
会計事務所のみなさん、freeeも変わってきていますよ!
展示ブースをひと足お先に見学、会計事務所のみなさんが最も注目していたのは…!?
メディア向けツアーで会場を見学!
さて、それでは、そんなfreeeの変化や気になる会場の様子をお届けします!
当日は、当サイトの編集長の手塚がメディア枠で来場者の皆さまよりひと足お先に会場入りし、メディア向けツアーに参加しました。これは、freeeさんの公式ガイドさんとともに、メディア関係者が会場をまわるという企画。
ツアーをまわる編集長(右から3番目)
ガイドを務めてくださったのは、freeeさんの執行役員で会計事務所などのアドバイザーさん向け事業を担うパートナー事業部の本部長である根木さん。
↓根木さんのプロフィールはこちら↓
画像はfreeeさんのWEBサイトからの引用(赤線は編集部で加工)
ん!?
趣味は会計事務所!
そんな会計事務所大好き人間の根木さんに、会場全体のコンセプトから各コーナーの詳細や、そのコーナーを設置した背景まで解説いただき、イベントのみならずfreeeさんの現状まで理解できるという、メディア向けに至れり尽くせりのツアーです。
様々な展示や企画が盛り込まれた会場
さて、今回のイベント会場ですが、「メインステージ」と「サブステージ+展示スペース」の大きくふたつに分かれた配置となっています。
メインステージでは、freeeさんの企画するプレゼンテーションが開催されます。
イベント開始を待つメインステージ。広い!
サブステージでは、freee“マジカチ”meetup!というfreeeユーザーの会計人の方々の企画によるトークイベント、展示会スペースでは、freeeやfreeeと連携するプロダクトがブースごとに展示されています。
展示スペースは、会計事務所の抱える課題に合わせて【リアルタイム化ゾーン】と【クラウド標準化ゾーン】に分けられています。
それぞれクラウドを活用することによって、「リアルタイム化ゾーン」では、会計事務所がクライアントとリアルタイムで数字を共有し経営のパートナーになること、「クラウド標準化ゾーン」では、業務を標準化して属人化から脱却し、スタッフがパフォーマンスを発揮しながら安心して働ける会計事務所をつくること、に関連したプロダクトが展示されています。
freeeの公式プロダクトだけではなく、「freeeに何を+1すればより顧問先へ価値提供ができるのか?」「freeeをどう使えば、事務所の効率化が図れるのか?」そんな疑問を直接解決できる場になっており、freeeと組み合わせることで高い効果を発揮するプロダクトを提供されている会社さんを中心に、17のブースがズラーーーーーっと並んでいます。
せっかくなので、その中のいくつかをご紹介しましょう。
まず、東京会場のみならず大阪や福岡会場も含めて、もっとも注目を集めて、会計事務所のみなさんが大行列を作っていたのがこれ。紙の資料のスキャン・デジタル化。
会計事務所や経理周りでもデジタル化が進んできている印象はありますが、証憑を始めとした「紙」との付き合い方に課題を感じている会計事務所さんはまだまだ多いそうです。
freee会計とScanSnapを組み合わせることで、どのように紙の証憑を取り込み、どう効率的に仕訳を行えるのか、freeeのスタッフの方が実演つきで解説されています。
また、freeeさんといえば、税務申告領域にも進出しているのも特徴です。
freee申告の展示もあり、会計から申告まで一気通貫で行えるプロダクトとして、日々、改良が加えられているとのこと。
例えば、機能面だけでなく、税理士さんの声を反映して、帳票のフォントを変更すると言ったデザイン面の要望にも対応されています。
税務申告ソフトと言うと、会計ソフト以上にサービスの品質が求められ、会計事務所にとってキモとなるプロダクト。後発のfreeeさんですが、昨年、M&AによってA-SaaSがグループに加わったことから、税務申告ソフトの開発力も大きくアップしているとのこと。
会計ソフトから税務申告ソフトまで、一気通貫でクラウドで完結できるソフトとして、今後がより期待されます。
続いては、クラウドで契約書締結・管理が行えるfreeeサイン。
こちらも2021年にM&Aによってfreeeのグループに加わったプロダクトですが、着々と機能改善が進んでいるとのこと。
例えば、「freee人事労務」と「freeeサイン」の両方を利用している場合、API連携をすることで、必要事項を入力すればfreee人事労務上で雇用契約書を作成し、締結、管理することができます。
ぎゃあ!便利!!!
そして、freeeカード。
freeeさん、実はクレジットカードも発行されているんです。
freeeカード Unlimitedでは、freee会計のデータ等を用いた独自の方法で審査を行うため、会社設立直後など従来のカードでは審査に通りにくかった法人の方でも、カード発行できる可能性があったり、カードの利用明細は最短で当日中にfreee会計に同期されるので利用額を素早く把握できたりもします。
そして、最後に、freeeと連携できるソフトもご紹介。
クラウド監査アシスタントのkansapo(カンサポ)です。
kansapoは、freee会計と連携することによって監査を効率化することができるクラウドツールで、監査法人からの監査を受ける事業会社、監査を行う監査法人の双方にメリットがあります。
任意監査から会社法、金商法監査まで対応しているとのことで、IPOを目指すスタートアップがfreeeと連携して利用するのにもおすすめなプロダクトです。
その他、会場には、freeeを習熟している会計事務所の方に悩み相談できるコミュニティのブースや、ネットでも話題になった透明書店、フリダシ(物販コーナー)もありました。
まだまだ紹介したいブースもたくさんあったのですが、長くなるので展示に関してはこの辺で!(記事はまだまだ続くよ!)
freeeらしい取り組み、遊び心あふれる取り組みも
また、会場には他にユニークな取り組みがいくつか見受けられましたのでご紹介します。
まずひとつめはこちら。
会場には、【#freeeに願いを】というfreeeに対してお願いしたいことを記載するボードが設けられていました。ユーザーさんの日々の願いをfreeeに直接ぶつけられる場所を用意してご意見を直接伺いたいというのが意図だそうです。
開始時はこんな感じだったボードも…
終盤にはびっしり!
しかも、進捗状況等を共有できるものに関しては、freeeさんの担当チームが直接その場でコメントを返していたとのこと。その場でコメントが返ってきたことに対して喜びの声をツイートされている方もおられ、アドバイザーさんはもちろん、freeeのみなさんもアドバイザーさんとのコミュニケーションに大喜びの様子でした。
また、当日は参加者の皆様へのお菓子サービスもありました。
美味しそうなパウンドケーキやクッキーが詰まったセット。
こちらはfreee認定アドバイザーである会計事務所の顧問先であるBROWN WORKS COFFEEさんが提供くださったそうです。当サイトのスタッフもここのレモンシトロンが大好き!とのこと。
そして、顔出しパネルも。
せっかくなので編集長も顔出しでパシャリ。一緒に写ってくれているのは、freeeの代表の佐々木さん。顔出しパネルという企画もそうですが、代表自らが一緒に写ってくれるのは、遊び心あるfreeeさんらしくて良いですね!
編集長(写真左)とfreeeの佐々木代表(写真右)
メインステージ・サブステージ(マジカチ)を密着取材!
注目のメインステージラインナップ!
ステージの様子もお届けしましょう。
まずはメインステージから。イベントのタイムスケジュールはこちら。
メインステージはfreeeの佐々木代表の講演から始まり、三重・浜松から来られた認定アドバイザーの会計事務所さんの講演、会計事務所が趣味のfreeeの執行役員の根木さんと開発の泉さんによる機能開発の報告などが行われました。
freeeカラーのブルーにライトアップされたメインステージ。
佐々木代表の講演。
freeeのこれまでの軌跡、また、会計事務所向けに何を考えながら機能開発を進めていくのかが語られました。freeeの世界観や方向性がとても伝わってきます。
サブステージもめちゃくちゃ大人気!
続いてサブステージ。
サブステージのプログラムはこちら。サブステージは、freeeファンの会計人のみなさんが主導するコミュニティ、マジカチ(freee”マジカチ”meetup!)による企画です。
「“サブ”ステージ」って聞くと、「どうせサブ、つまり副、メインじゃないですよね」って思うじゃないですか。ところが…
どーん!とこんな感じ。人、人、人!の大人気!
全体のプログラムは、メインステージの休憩時間にサブステージという構成でしたが、メインにもサブにも同じくらいの人数の方が参加されており、メインが終わったら「サブにいそげー!」、サブが終わったら「メインにいそげー!」という大盛況ぶり。一度にこんなにたくさんの税理士さんが移動するの見たことがない!笑
そして、サブステージではインプットしたらアウトプットする場を設けており、登壇内容を聞いてのご自身の気づきや、自身の会計事務所で抱える課題を、6人グループに分かれて共有するアクティビティが実施されました。(「えんたくん」という丸いサークルを膝に乗せて行います。)
また、サブステージでは、マジカチ考案の『領収書がキレイに撮れるファイル』も配布されました。
- カバンに入れやすいマスクケースサイズ
- しわくちゃの領収書もキレイに保管できる
- ホッチキス止めしたままでもScanSnapを通せる
という優れモノだそうです!
あとがき&おまけ
さて、freee Advisor Day2023いかがだったでしょうか?(長文記事でしたが、みなさんここまで着いてきてくれましたか?)
当サイトでは、毎年、freee Advisor Dayにおじゃましていますが、参加するたびに規模を拡大し、どんどんパワーアップしており、今年もそれを大きく感じました。
今回のレポートは東京会場からでしたが、7月4日(火)の大阪会場、7月11日(火)の福岡会場、そして7月26日(水)に東京で締めくくりと、全国各地で開催され、どの会場も大いに盛り上がったとのこと。
また、今回は、freee認定アドバイザーのみなさんも実行委員として企画に参加され、freeeさんが届けたいメッセージやその手法などについて、運営スタッフのみなさんとアドバイザーさんたちが何度も壁打ちを重ねて、練りに練って当日を迎えたそうです。
freeeの運営スタッフのみなさんからも「非常に気づきの多い日々でした、力を貸してくれたアドバイザーのみなさんには感謝しかないです。」との言葉もいただきました。
本日の運営メンバー!#freeeAD2023 pic.twitter.com/Ywc7mUAtrl
— モラ| ワイズアライアンス取締役CCO (@MidoriMorais) July 26, 2023
ちなみに、東京会場の終了後は、打ち上げ!後夜祭まで盛り上がりに盛り上がったそうです。
圧巻!#freeeAD2023 pic.twitter.com/x1kLWcdeZ5
— モラ| ワイズアライアンス取締役CCO (@MidoriMorais) July 26, 2023
さて、freeeさんらしさが溢れる様々な企画によって、当日ご来場されたみなさんにとって、「士業に関わるすべての人が、ともに可能性を探索できる一日」となったのではないでしょうか。
当サイトのメンバーも会計事務所業界の新たな可能性を感じ、業界の未来がより楽しみになりました。
本記事をお読みいただいた方で、まだfreee Advisor Dayが未体験の方がおられましたら、ぜひ来年はご参加ください!
おまけ:メディア向けツアーでミラクルが!?
会場の物販コーナーでTシャツを購入した編集長。
物販購入でガラポンが回せるというので回すと…
…!?出ました、1等!!
世界でまだ5人くらいしか持っていないfreeeの新ロゴ・ツバメちゃん人形を見事ゲット!
が、しかし、「メディア向けツアー」という関係者枠で、開場前に一般の方々より先に入場させてもらい、当日(おそらく)会場でいちばん最初に物販で購入をし、そして、(これもおそらく)会場でいちばん最初に引いたクジでいきなり1等!
1等を当てたものの、「やばい…なんか当ててしまった。関係者枠だけど貰っていいのか…」と状況を飲み込めず、喜びきれていない編集長の動画はこちらです。
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