2022年2月の税理士業界ニュースをお届けします。
「猫30億円に消費税還付せざるをえない国税の事情」「麻雀賭博で税理士逮捕」の2本です。
猫30億円に消費税還付せざるをえない国税の事情
納税義務者の皆さんや、猫好きの方の中には、タイトルを見て怒りを感じた方もおられるのではないでしょうか。
今回、イベント企画会社による消費税不正還付に関する記事を、JIJI.COMがリリースしています。
多額の消費税の不正還付を受けたとして、イベント企画会社社長が1月下旬、東京地検特捜部に逮捕された。社長は展示用の猫の仕入れ代金として30億円近くを架空計上し、消費税2億円弱を還付申告。
引用元:消費税還付、審査に限界 見過ごされた「猫30億円」―不正警戒で体制強化・国税当局(JIJI.COM 2022年2月7日付)
記事によると、イベント企画会社は、血統書付きの猫約350匹を購入したと虚偽の申告をして、消費税の還付を受けたと伝えられています。一方、国税幹部は、速やかな還付が求められており、申告内容の精査との両立は容易ではないとコメントしています。
とは言っても、金額的にも内容的にも非常に疑わしい事案ですし、特別に調査をしてから還付できなかったのでしょうか。そして2億円弱もの多額の還付金も、すでに消費されて全額返納は難しいのかもしれません。
詳細は以下の記事をご参照ください。
麻雀賭博で税理士逮捕
一度きりだったのか、それとも常習だったのか。今後捜査が進められることになりそうです。
今回、麻雀賭博による税理士逮捕に関する記事を、FNNプライムオンラインがリリースしています。
広島市の繁華街にある麻雀店で客に賭博をさせたなどとして、店の経営者や客などが逮捕されました。
引用元:税理士の客らも逮捕 マージャン店で賭博 経営者ら5人逮捕(FNNプライムオンライン 2022年2月20日付)
記事では、麻雀店経営と従業員が客に賭博をさせ場所代などを徴収しており、税理士を含む客3名も逮捕されたということです。
数年前にも賭博麻雀が原因で失脚した事件が話題になりましたが、賭博麻雀は違法だということを忘れてはいけません。
詳細は以下の記事をご参照ください。
(著者:大津留ぐみ / 大津留ぐみの記事一覧)