2021年8月の税理士業界ニュースをお届けします。
「コロナ禍の働き方変化で課税リスク」「メガバンクにニセ税理士が勤務」「名古屋市で税理士ひき逃げ容疑」の3本です。
コロナ禍の働き方変化で課税リスク
リモートワークが常態化し、働き方の選択肢のひとつとして定着しつつあります。ところが働く場所が国内から海外、または海外から国内へと変化する場合、課税リスクが生じる可能性があるというので注意が必要です。
今回、グローバルな越境ワークで課税リスクが生じる事例についての記事が、日本経済新聞よりリリースされています。
新型コロナウイルス禍で働き方が多様になった結果、企業に想定外の課税リスクが生まれるケースが出ている。特に国境を越えてのリモートワークなどは、日本と海外のどちらの税務当局からも注視される可能性がある。
引用元:コロナ禍で越境ワーク、思わぬ課税も 源泉徴収漏れなど(日本経済新聞 2021年8月9日付)
記事では、昨年春以降に、EY税理士法人に寄せられた相談を元に、税務処理への対応に関するアンケート結果や、課税リスクが生じる事例が紹介されています。
顧問先でも同様の事例がないか、この機会にご確認ください。
詳細は下記の記事をご覧ください。
メガバンクにニセ税理士が勤務
メガバンクといえば、あらゆる業務について厳しくチェックが行われているイメージがありますが、まさかこんなミスが起こるとは驚きです。
今回、メガバンクの本店での税理士詐称に関する記事が、デイリー新潮よりリリースされています。
無資格の者が税理士業務に携わる「ニセ税理士事件」。時折警察当局が摘発して報道もされるが、日本を代表する大企業が深く関わったケースは、おそらく過去に類例がないのではないか。
引用元:三菱UFJ銀行本店に「ニセ税理士」が勤務 税理士法に違反(デイリー新潮 2021年8月26日付)
記事によると、当該男性社員は、BIG4税理士法人からメガバンク本店に出向しており、税理士と記載された名刺を利用していたものの、税理士ではなく、実際、同人物の名前での税理士登録がなかったとのことです。
記事にはメガバンク、BIG4税理士法人のそれぞれの見解も記載されていますが、両社のチェック体制の甘さに不自然さを感じずにはいられない事件です。
詳細は下記の記事をご覧ください。
名古屋市で税理士ひき逃げ容疑
税理士によるひき逃げ事件という残念な事件が起きてしまいました。
今回、名古屋市の税理士ひき逃げ事件に関する記事が、東海テレビよりリリースされています。
名古屋市北区で26日、乗用車を運転中に自転車に乗っていた男性をはね、重傷を負わせたにもかかわらず、そのまま逃走したなどの疑いで税理士の女が逮捕されました。逮捕されたのは●●●●の税理士・●●●●*容疑者(59)です。
*●●●●の部分は元記事では住所実名公開されていますが、本記事では伏せさせて頂きます。
引用元:車で自転車の男性はね重傷負わせて逃走か 59歳税理士の女逮捕「倒れていたのは自分に関係ないと思った」(東海テレビ 2021年8月27日付)
記事によると、容疑者は、自転車が倒れていたが自分に関係のない事故だと思ったと、容疑を否認していると伝えられています。
被害者は肋骨を折る重傷を負っており、一刻も早い事件解決が待たれます。
詳細は下記の記事をご覧ください。
(著者:大津留ぐみ / 大津留ぐみの記事一覧)