このコーナーでは、弥生のサービスを活用して、会計事務所経営を効率化した弥生PAP会員様をご紹介していきます。
今回は、弥生の記帳代行支援サービスを活用している税理士法人阪神税務総合事務所様をご紹介いたします。
平成17年(2005年)12月に開業された税理士法人阪神税務総合事務所様。
さまざまな経営スタイルの税理士事務所がある中で、PC購入から経営相談に至るまで、あらゆる相談に乗ってくれる町の頼れる税理士としてサービスを提供されています。
今回、代表である冨岡先生、そして、関連会社の代表である東野様に、弥生の記帳代行支援サービスを導入された理由や、記帳代行の入力作業において感じていた課題、また、それをどう解決されたのかを伺いました。
本記事の目次
- 今回ご紹介するサービス
- 今回インタビューした会計事務所
- 導入前の課題 –記帳代行支援サービス
- 選んだきっかけ –記帳代行支援サービス
- 導入の手順や手間 –記帳代行支援サービス
- 導入後の成果 –記帳代行支援サービス
- 使ってみた印象と感想 –記帳代行支援サービス
- 記帳代行支援サービスへの要望
- 記帳代行支援サービスを検討している会計事務所へのメッセージ
今回ご紹介するサービス
弥生の記帳代行支援サービス
会計事務所の記帳代行業務を自動化・効率化するサービスで、弥生PAP加入の会計事務所が利用できます。
記帳代行支援サービスでできること
紙証憑のデータもインターネットバンキングのデータも、弥生の記帳代行支援サービスを利用して自動で仕訳に変換することで、会計事務所の記帳代行業務を自動化・効率化します。納品された仕訳は、「弥生会計AE」で、仕訳と元の紙証憑の画像を同時に確認可能です。
記帳代行支援サービスの特徴
- 証憑データのお預かりから1営業日で納品
- 入力・確認・修正にかかる工数を減らし、相談などの付加価値業務の時間を増やせる
- 担当者ごとの品質バラつきやミスも減らせる
記帳代行支援サービスの料金や詳細については、下記をご確認ください。
今回インタビューした会計事務所
税理士法人阪神税務総合事務所
平成17年(2005年創業)、兵庫県川西市に事務所を構える。税務申告業務、法人設立支援、会計ソフト導入支援、子会社設立による節税タックスプランニング、経営計画作成支援、遺言作成・相続事業承継対策プランニング及び実行支援ほか、あらゆる業種に幅広く対応。法人130件と個人事業主の200件超にサービスを提供している。
川西、伊丹、西宮、宝塚など阪神間全域に対応。
代表者:冨岡 秀樹(税理士・CFP)
税理士法人阪神税務総合事務所 代表社員 税理士・CFP 冨岡 秀樹(写真左)
株式会社トータルプラン 代表取締役 東野 悦久(写真右)
事務所概要
- 事務所の人員数:10名(パート含む)
- WEBサイト:http://www.e-zeirishi.jp/
- 顧問先数:約330件(法人130件・個人200件超)
- 顧問先の売上高:売上なしの創業期~30億円(法人顧客)
- 使用会計ソフト:主に弥生会計
- 顧問先が使用している会計ソフト:主に弥生会計
- 記帳代行支援サービスを使い始めた時期:2020年8月頃
- サービスの方針:
- お客様とは2~3ヶ月ごとにお会いして相談にのる
- お客様のうち半数弱は先方のオフィスへ訪問、半数強のお客様は来所してくださっている
- 約3分の2のお客様に記帳代行を提供している(残り3分の1は自計化されている)
- 事務所経営における方針:
- 町の税理士として幅広い相談に対応する
※事務所概要は記事公開時点での情報です。また、2021年4月26日に行われたインタビューを元に執筆しています。
導入前の課題 –記帳代行支援サービス
―冨岡先生の事務所では、記帳代行業務をどのような体制で行っていましたか?
担当者がそれぞれ入力していました。
1年ほど前に、他社の記帳サービスやクラウド会計ソフトを試してみましたが、当時はまだ精度が低く、レシートを見直すことも多くあり、コストのほうがかかってしまう状態でした。
そのため、積極的に使っていこうとはならず、従来どおりの手入力でこなしている状況でした。
―記帳代行支援サービスを導入する前はどのような課題を感じていましたか?
日中はお客様からのご相談に対応しているので、入力作業はどうしても日が沈んでからになっていました。そのため、確定申告のシーズンでなくても、入力は夕方以降からという働き方が常態化していて、毎日のように残業が発生していました。
- 担当者がそれぞれ手入力で作業していた。
- 1年前に他社サービスを利用したが、精度が低いと感じ採用しなかった。
- 入力業務を夕方以降に行うことが常態化しており、毎日残業が発生していた。
選んだきっかけ –記帳代行支援サービス
―今回、弥生の記帳代行支援サービスの導入を決めたポイントはありますか?
ベータ期間のときに、弥生の担当の方から声をかけていただき、最初は、無料だからとりあえず試してみようという感じで使い始めました。
もともと他社サービスを使っていたので、使用感の違いについて入力担当のスタッフの意見を聞きながら、これなら事務所で進めていけるということで、導入することにしました。
- 無料で利用できたのでまずは試してみることとした。
- サービスを使うスタッフの声を聞き導入を決定した。
導入の手順や手間 –記帳代行支援サービス
―初めはどのようなお客様から導入しましたか?
ベータ期間で無料ということでもあったので、お客様ひと通りに一気に試してみました。その後、現在では、記帳代行をお受けしているお客様ほぼすべてで利用しています。
―番最初の印象はどのような感じでしたか?
導入当初は、実は時間の使い方の変化にとまどいがありました。
以前自分たちで入力をしていたときは、入力を始めたその日のうちに試算表を完成して、上長に提出できました。
ところが、弥生さんの記帳代行サービスを使うと、納品されてから試算表を完成させる形になります。それまでは、資料の入力を依頼して待つという価値観がなかったため、スタッフもその変化にはとまどいがあったようです。
その後、利用を続けていくと、徐々に時間の配分に対する価値観が変わってきて、現在では、資料をお預かりしたらまず弥生さんに記帳を依頼しておこうという動き方になっています。
―システムの使い方やスキャンなど、スムーズにできましたか?
スキャナはScanSnapとポータブルスキャナを使っていますが、うまくスキャンする方法を見つけるまで、最初は苦労しました。
スキャナとの相性もあると思いますが、レシートは枚数が多すぎたり、長すぎたりすると詰まってしまうので、スキャンには慣れが必要です。
慣れた人がスキャンしたほうがスムーズにできるので、スキャンを誰が担当するかということは、今後、所内で検討していこうと思っています。
- 記帳代行をしているほとんどのお客様で利用している。
- 手入力の際は記帳が仕上がるまで待つという感覚がなかったので最初は違和感があった。
- 現在は資料が届くとまず記帳代行サービスに依頼しておくという動き方に変化した。
- スキャンに慣れるまで少し苦労した。
導入後の成果 –記帳代行支援サービス
―以前は残業が常態化していたというお話でしたが、記帳代行支援サービス導入後は何か変化はありましたか?
昨年の確定申告時期は、私自身もたくさん担当を持ち自ら確定申告をおこなっていましたが、今年は1、2件だけでスムーズに終わることができました。
正社員も昨年より一人減っていますが補充をしない状態で残業も減っているので、実質二人分の作業量が減ったように感じています。
今年はコロナ禍によって、助成金や補助金の申請など例年にはなかった業務が多くありましたが、弥生さんの記帳代行サービスで記帳にかける時間を削減できていたこともあり、問題なく対応することができて助かりました。
- 実質二人分の労働が削減できたように感じている。
- 業務に余力ができていたおかげでコロナ禍でのイレギュラーな手続きにも対応できた。
使ってみた印象と感想 –記帳代行支援サービス
―成果物の品質についてはいかがでしたか?
ベータ期間から利用を開始したため、当初は、レシートから仕訳で使うべきものとは違う日付や数字を読み取っているケースもあり、戻ってきた成果物のチェック作業が多く大変でしたが、今は改善されてそのようなことはなくなりました。
現在も念のためスタッフには成果物のチェックをしてもらっていますが、上長が再チェックする必要はなくなっており、満足する品質となっています。
―記帳代行支援サービスの値段は、高いと思いますか、それとも安いと思いますか?
この料金なら人件費よりも安いと思いますし、残業も減って非常に助かっています。
―記帳代行の料金は変更しましたか?
ワンストップでサービスを提供することを理念としているので、そもそも顧問料と記帳代行料を別には設定していません。
弥生さんのサービスを利用することで当事務所にコストは発生しますが、仕事がとても楽になっているので、プラスマイナスするとコストアップしたという感覚はありません。
- ベータ期間には修正することもあったが、現在は改善されており満足している。
- サービス料金はかかるが、人件費を考慮すると安いと感じている。
記帳代行支援サービスへの要望
―記帳代行支援サービスの内容についてご要望はありますか?
摘要欄の設定が柔軟になれば良いと感じています。例えば、一度「2月社会保険料」で登録すると、翌月も「2月社会保険料」と、自動で仕訳処理されてしまうので、月について柔軟に対応して欲しいです。
-
- 摘要欄の「何月分」を柔軟に対応できるようにしてほしい。
記帳代行支援サービスを検討している会計事務所へのメッセージ
―記帳代行支援サービスを導入し、時間に余裕ができたということですが、今後の展望はありますか?
弥生さんのサービスを使い始めてから、当事務所の作業スピードが明らかに上がってしまったため、お客様の資料提出を待つ時間が目立つようになりました。
お客様からより早く資料を頂ければ、さらに作業が早く進むので、タイムリーに資料をお預かりするためにはどうすれば良いのか、お客様への働きかけについて社内で検討しています。
また、残業が減り余裕が出てきたことから、今年から、従業員の皆さんにはワンランク上のスキルを身につけてもらおうと、新たな取り組みを始めたところです。
例えば、今まで入力しかしていなかった人は申告書の作成ができるようになること、試算表を読めない人は読めるようになることなど、ワンランク上のやりがいある仕事に取り組んでもらおうと考えています。
税理士事務所で働いている方は、いずれは申告書を作成してみたいと思っている方が多いので、前向きに取り組んでもらえているように感じています。
今後は、時間を作って、Web研修も受けてもらおうと考えています。
―導入を検討している会計事務所の皆さまに向けて、メッセージをお願いします。
導入するかどうか迷っている会計事務所さんには、絶対に導入をおすすめします。
手入力をされている方は、自分で入力したほうが早くて安いと思っているかもしれません。ですが世の中は、そもそも入力は仕事ではないという価値観へと変わりつつあります。
お客様にとっては、記帳よりも相談に乗ってくれることのほうが大切で、丁寧に話して対応するほうが感謝されることが多いと思います。
我々も、より付加価値の高い業務に時間がかけられるように、シームレスにできるところはサービスを活用して、発想を転換して取り組んでいきたいと考えています。
―本日は、貴重なお話やご意見をありがとうございました。
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転載元:弥生の記帳代行サービスで業務量を削減、補助金の申請代行にも余裕を持って対応-税理士法人阪神税務総合事務所 様【PR】(公認会計士ナビ)