どういった状況で簿記論を勉強しましたか?
大学卒業後に大学院に進学したため、大学院と専門学校の行き来を繰り返しながら勉強していました。
どのような方法で簿記論を勉強しましたか?
簿記論を受験した2年間は、平日は週5日で大学院の授業が、土日は専門学校の授業がそれぞれ入っていため、自習についてはそれぞれ空きコマや授業後の時間を利用して勉強するといった生活を送っていました。
1年目は基礎項目を一通り網羅したうえで直前期に総合問題をこなすといった、いわゆる専門学校のカリキュラムに沿ったスケジュールで勉強を行っていましたが、2年目は、修士論文を本格的に執筆する作業が増えたことで1年目のような形式で勉強をする余裕がなかったこともあり、総合問題に割く時間を増やし、より実践的な能力を身に着けることを心がけながら勉強していました。
特に総合問題については、1年目に解答していた問題も含めて繰り返し復習をしていた記憶があります。
簿記論を勉強する際のポイントがあれば教えてください。
あくまで私の感覚ではありますが、簿記論は高得点を取りに行くものではなく、解くべき問題と解くべきでない問題を素早く判断し、そのうえで解くべき問題を正確に解答することが求められる科目であると考えています。
私も1年目は、解けない問題に時間を割きすぎてしまい解答時間が足りず、得点が伸び悩んだ時期を長く経験しました。そのため、ある程度基礎が固まってきた場合には、基礎問題を反復するだけではなく、総合問題を多く解答することでどの問題にどの程度時間をかけるべきかという実践的な感覚を養っていく必要があると考えています(その中で単純に間違えてしまった項目について基礎問題集で復習する)。
私も合格した年の点数は専門学校の予想採点で40点前半でした。
要は、その年の問題が簡単な場合、難しい場合に関係なく、「得点すべき問題を取れれば合格できる」という構造自体は変わらないので、そこで差をつけるのは、いかに効率的に問題の選別を行い、時間配分を調整するかという部分に集約されるのではないかと思っています。
簿記論の勉強に利用した専門学校を教えてください。
大原簿記専門学校 です。
簿記論を勉強するのにおすすめの参考書があれば教えてください。
難しい総合問題をたくさん解けるので、模擬試験を復習し終えた方にとっては、プラスαとして良い参考書になると思います。
簿記論を勉強する人へのメッセージがあればお願い致します。
簿記論は、高得点をとることが比較的難しい科目なので、苦手意識をもってしまう方も少なくないかと思いますが(私もそうでした)、受験者数の母体が大きいため、得点すべき箇所を確実に解答することができれば合格できる可能性が高い科目となります。
そのため受験者の皆様には、模擬試験の結果などに一喜一憂することなく、最後まで諦めずに頑張っていただきたいと思います。
U.R.さん、 ありがとうございました!
簿記論の勉強法を教えてくれた U.R.さん が勤める 税理士法人令和会計社
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※執筆者の経歴、資格、勤務先等はすべて記事掲載時のものです。