2020年12月の税理士業界ニュースをお届けします。
「国税局OBがコロナ給付金不正受給指南」「確定申告LINEで入場整理券配布」「国税庁HPが15時間閲覧不能に」の3本です。
国税局OBがコロナ給付金不正受給指南
持続化給付金を巡り不正受給が後を絶ちません。
今回、大阪国税局OBの元税理士による持続化給付金詐取に関する記事が、朝日新聞よりリリースされています。
新型コロナウイルスの影響で売り上げが減った個人事業主らを支援する国の持続化給付金をだまし取ったとして、大阪府警は1日、大阪国税局OBの元税理士、●●●●*容疑者(43)=●●●●*=ら2人を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。
*●●●●の部分は元記事では実名住所公開されていますが、本記事では伏せさせて頂きます。
引用元:国税局OBを逮捕 持続化給付金不正受給、指南した疑い(朝日新聞 2020年12月1日付)
記事によると、顧問先の男性を個人事業主と偽り虚偽の内容で申請サイトに入力して手数料を振り込ませたとみられるほか、顧問先の関係者らにも指南しており、被害総額は合わせて約1億円に上る可能性があると伝えられています。同容疑者は、2015年に大阪国税局を退職し税理士事務所を開業、今年9月に日本税理士会連合会に登録抹消届を提出し、同月受理されています。
不動産投資の節税に関する著書を出したり、容疑者をモデルにしたLINEスタンプも販売したりと、マーケティング活動にも力を入れていたようで、なぜ不正受給の至難へと手を染めてしまったのか残念でなりません。
詳細は下記の記事をご覧ください。
確定申告、LINEでも入場整理券配布
間もなく確定申告を迎えますが、1年間でもっとも不特定多数の人が税務署に出入りする時期でもあります。国税庁では新型コロナウィルス感染拡大防止に向けて、新たな取り組みを行うようです。
今回、確定申告の入場券をLINEで配布するという記事が、日本経済新聞よりリリースされています。
国税庁は15日、来年2月に始まる2020年分の確定申告について、申告会場の入場者数を調整するために、入場整理券を配ると発表した。
引用元:確定申告、入場整理券をLINEで事前配布 国税庁(朝日新聞 2020年12月15日付)
記事によると、整理券は当日会場で配布されますが、無料通信アプリ「LINE」を使えば事前入手が可能ということです。
LINEでの入場整理券の取得方法や、当日の注意事項を知りたい方は、こちらの国税庁のWebサイトをご確認ください。
国税庁のアカウントをLINEで友だち登録する必要はありますが、希望日時がある方は試してみてはいかがでしょうか。詳細は下記の記事をご覧ください。
国税庁HPが15時間閲覧不能に
年末になりそろそろ確定申告の情報を閲覧しようと、国税庁のWebサイトにアクセスする人も増えているのではないでしょうか。
そのような中、国税庁のHP閲覧不能に関する記事が、朝日新聞よりリリースされています。
国税庁のホームページ(HP)が16日午後2時半ごろから約15時間にわたって閲覧できない状態になった。
引用元:国税庁のHP、一時閲覧不能に 15時間後にほぼ復旧(朝日新聞 2020年12月17日付)
記事によると、電子申告や路線価のHPも合わせてアクセスできなくなったということですが、原因は不明と伝えられています。
国税庁のサイトでは、12月16日の14時半ころに発生した事象が、翌17日5時過ぎに一部機能を除き復旧したと報告しています。
月末や確定申告時期ではないものの、電子申告にもアクセスできなかったということで、業務に支障が出た方も多かったのではないでしょうか。詳細は下記の記事をご覧ください。
(著者:大津留ぐみ / 大津留ぐみの記事一覧)