今、若手起業家やベンチャー企業などから高い支持を受け、最も成長している会計事務所のひとつであるSeven Rich(セブンリッチ)会計事務所さんを取材しました!セブンリッチ会計事務所さんにはどのような特徴があり、どういった人材を求めているのでしょうか?
セブンリッチは「いい人」がクライアントの会計事務所
–セブンリッチ会計事務所について教えてください。
Seven Rich会計事務所
公認会計士・税理士・行政書士
服部 峻介
有限責任監査法人トーマツ入社後、上場企業の監査、内部統制、IPO支援、株価算定、M&A等を実施。
2011年Seven Rich会計事務所を開業。平均年齢が60歳の税理士業界の中で数少ない若手としてスタートアップ企業を中心に、6年で450社の新規クライアントの支援を行う。
学生のクライアントも多く、会社の設立から経理、総務、ファイナンス、事業計画の作成、IPOコンサル等幅広く支援を実施。ベンチャー企業からは融資の相談が多く、年間数十件、5億円程度のデットファイナンスを実施。
2011年に設立した会計事務所です。狙っているわけではないのですが、顧客はスタートアップやベンチャー企業が多いですね。なので業種的にもITが多いです。
税理士業界の平均年齢は60歳を超えているのですが、若い経営者はやっぱり若い方に頼みたいですよね。あまり年上だとそもそもITがわからないケースもありますし…セブンリッチは平均年齢が27歳くらいと非常に若い事務所で、現在は30人ほどが所属しています(2017年12月現在)。
若い会計事務所だとネット広告などで顧客獲得することもあると思うのですが、弊社は広告をうったことがないんですよ。紹介でじわじわとお客様が増えています。
仕事は基本的に、経営者が「いい人」だったら受けています。「いい人」っていい意味でお節介が多いんです。後輩が独立したときに「会計事務所紹介するよ」と言ってくれたり、SNSに書いてくれたり。いい人がいい人を紹介して下さっている感じですね。
–業務も単に税務申告だけでなく、色んな業務をされているんですよね?
そうですね。デッドやエクイティでの資金調達のお手伝いもしますし、採用や組織構築の話をすることもあります。
私は大手監査法人から独立系会計事務所という経歴なのですが、当然資金調達や採用なんてことは学んでないわけです。独立してどんどん学習していきました。
会計事務所だからできることもあるし、このサイズ感の会社だからできることもあります。会計事務所をウリにはしていますけど、会計事務所であろうとはしていません。お客様からも従業員からも、相談されたことは全部応えていきたいですね。
–どのように身につけていったのですか?
相手のニーズに応えることに尽きます。
普通に税務申告の話をしていたら組織の話にはなりませんが、お客様とは「未来の話」をするようにしているんです。そうすると将来どんな組織にしていきたいとか、そのためには資金調達しなくてはならない、という話になっていきますよね。
私も30数人を雇う経営者ですし、他のお客様の悩みもストックされています。そこから話が始まることが多いですね。社外監査役をやったりもしていますよ。経営者が「いい人」なのでだいたいなんでも引き受けてしまいますね(笑)。
個人的には「かっこいい自分でありたい」というのも理由のひとつです。相談されて応えられないのは格好悪いですから。
多様性を受け入れる会計事務所
–服部さんは「いい人」軸で仕事されているんですね。野崎さんはいかがですか?
Seven Rich会計事務所
シニアアソシエイト
公認会計士試験合格者
野崎 文貴
有限責任監査法人トーマツOB。2015年にSeven Rich会計事務所に入社。
「人」というキーワードを軸に会計・税務、人事的なことを担当。
相手のニーズにできるかぎりなんでも対応するため、業務に制限はなく、会計・税務のみならず、設立、資金調達、労務、法務さらにはお客さんの商品を販売することまでなんでも実施。
私も人ですね。人に関することがしたいんです。それもあって今は人事にも携わっています。
ですからクライアントも、誤解をおそれずに言えば友達の延長のような関係です。お金は頂いていますが、一緒に事業を作り上げている仲間のような感覚ですね。仲間ですからその人に興味がでてきますよね。その人がどこに住んでいるのか、何にお金を使っているのか、本人が言っていることだけではなく、本当のニーズを知るように努めています。
–ちなみに、野崎さんがセブンリッチに入社されたきっかけは何だったのですか?
私は大手の監査法人出身で、次の仕事をどうしようか迷っていたときに色んな方とお話していまして、その中のひとりが服部でした。今でも覚えているのですが「給料はどのくらいがいいか」という話になって「3000万円」と答えたんですよ。そうしたら「じゃあ1億円くらい稼がないとね」という話になったんです。服部はまじめに回答してくれて、「あ、この人いい人だな、働こう」となったんです(笑)
「すごい奴が来たな」とは思いましたが、私も野崎はいい奴だと思ったので採用しました(笑)
セブンリッチには色んな人がいるんですよ。野崎もそうだし、大手税理士法人にいたのにビールを作りたいと言って入社した人、ベンチャーを支援したいって言う会計士、新規事業をやりたいって言って大手コンサルの内定蹴って入った人、飲食店をひらきたい新人。セブンリッチでは多様性を受け入れたいんです。
多様性のためには、一人ひとりに対応した人事制度があることが理想です。各人がどんな働き方をしたいのかに応じて会社という箱を用意する。それでみんなの人生がブレなければそれでいいかな、と思っています。
–会計士や税理士(志望)でそんな目標がある方は少ないんじゃないかと思うのですが、どうやって探しているのでしょうか…
とくに難しいことはしていないのですが…ただ会社を50人規模にはしたいと思っていまして、採用には最注力してとにかく人には会いまくっていますね。
採用したいのは「自分の人生を自分で責任とれる人」
–採用したい人材像を教えてください。
「自分の人生を自分で責任をとれる人」ですね。
「どんな自分でありたいか」と言い換えてもいいです。採用面談をするときは、家族・場所・お金・自分自身と、色々な話をします。そこで考えることを放棄せずに、わからなくても考えようとする姿勢が大事なんです。
「成長したいです」なんていうありきたりな言葉ではなく、自分の言葉と具体性が欲しいですね。こういう生き方がしたい、と語って頂きたいです。
それによって会社でどのような働き方をするのかが決まってきます。すぐに結果を出すポジションに入るのか、給料低くして勉強するのか。ここに認識の不一致があると不幸なことになります。せっかく入社していただいた方には長くいてほしいですから、あせらないで働いてほしいですね。
もうちょっと具体的な話をすると、資格の有無は問わないですが税理士や会計士でベンチャー・スタートアップを支援したい人がベストです。申告書作れる方が嬉しいですが、新しいことにチャレンジしたいという方は大歓迎ですね。