「経営にカラーを、明日のチカラを」という企業理念のもと、財務業務を強みに起業から6年で年商2億、クライアント数200社のColorz(カラーズ)グループ。
その強みが話題となり、東京だけでなく地方からも支援してほしいとの声が絶えません。従来の会計業務・税理士業務だけでなく、上場を目指す企業の社外取締役や企業のCFO的なポジションにも就いています。
そんなColorzの代表の大久保さんは、大手コンサルティング会社の出身。その会社で再生業務を多く経験した事により、今の価値観が生まれたとのこと。起業から今までの道のりと今後の展望についてお話しいただきました!
大久保 圭太/税理士
Colorz国際税理士法人/Colorzグループ 代表
2002年、早稲田大学商学部を卒業後、中央青山PwCコンサルティング株式会社(現みらいコンサルティング株式会社)入社。2009年に税理士試験合格。2011年、現在の「Colorz Consulting株式会社」「Colorz国際税理士法人」の前身となる「税理士法人ACS」「株式会社ACS」を設立(2016年 名称変更)。 企業の策士として財務戦略を武器に急成長しているColorzグループの代表として活躍中。
【Colorzグループ WEBサイト】http://www.colorz-grp.com
-Colorzグループは税理士法人とコンサルティング会社で構成されていると伺いました。両社ではどのような業務を行っているのでしょうか?
「Colorz Consulting株式会社」と「Colorz国際税理士法人」の2法人があります。税務業務はもちろん税理士法人で受託しており、それ以外のコンサル業務・DD業務・M&A業務等はコンサルティング会社で受託しています。Colorzの特徴としては、基本的に税務業務だけでなく、必ず財務業務もセットでご支援させていただいてます。
-財務業務というと、金融機関からの借入などでしょうか?
そうですね。金融機関対応(お付き合いの仕方)から経営計画の策定や出口戦略を、経営者の方と一緒に考えています。
特に重要な事は「夢の共有・実現のお手伝い」と言っていますね。
-財務のお手伝いもできますよ、というのはどこの税理士事務所でも聞くのですが、何か強みはあるのでしょうか?
調達の金額が大きい事や(桁が違う!と思ってます)、成長戦略を一緒に考えたり、出口戦略をお金の面からアドバイスしたり、時にはクライアントの社長を怒鳴りつけたりしていますよ(笑)
そんな税理士法人、聞いた事ないですよね。
Colorzの強みはそこだと自負しています。
調達や金融機関とのお付き合いの仕方を経営者にお伝えしたり、ノウハウを蓄積していくことはもちろんですが、人間力というか・・・、クライントと一緒に成長していこう!マインドの社員がほとんどな事が一番の強みだと思いますよ。
また、弊社のクライアントさんの規模(年商3億~10億)になってくると、そもそも税務よりも、借入を含む財務周りで困ってるんですよ。クライアントが本当に望んでいるのは税理士ではなくCFOなんだと我々は認識しています。我々が再生業務出身ということも信頼していただくことに繋がっているようです。
-再生って倒産、または倒産しそうな会社の再建を担う業務ですよね?その規模の売上で成長していると、倒産とは無縁ではないでしょうか?
倒産そのものの業務をしてほしいというよりは、こういう状況になったら倒産リスクが高まる、というアドバイスが経営者には必要なんです。倒産の予兆のようなものがあれば事前にアラートを出したり、新しいことにチャレンジするときの投資リスクにヘッジを掛けられたり、といったことでお役に立てているんだと思います。再生業務を行うというより、企業の用心棒や財務周りの策士!みたいなイメージですね。
税理士しか頼れないのに、税理士が財務をわからない
-大久保さんは再生畑出身とのことですが、そこからColorzを立ち上げるまでの経緯を教えてください。
僕は大手コンサルティング会社で、再生業務を担当していました。業務の中で、社長さんにお話を聞きますよね。そうすると多くの経営者の方が、「税理士さんに任せてます。」とおっしゃっていました。なので、顧問税理士に話を聞くと、
皆さん口を揃えて「私は申告書を作っていただけです・・・。」と言うんです。
考えてみれば、上場しているような大企業ならいざ知らず、中小企業にとってお金の相談相手で思い浮かぶのは税理士なのに、当の税理士が申告業務しかやっていないんですよ。で、倒産しそうになったらコンサルティング会社に相談しにくるのですが、当たり前ですが、その頃にはもうキャッシュもなく、今にも倒産しそう、、、という企業を山ほどみてきました。
もし僕が税理士だったら、必要なときに財務のお手伝いができる。この国の約90%を占める中小企業を強くすればこの国自体が強くなるじゃないか!とまで思ってた時に、最後の試験科目が受かって税理士になれたので、独立しようと思いました。
-では、突然独立したという感じですか?どのようにクライアントを増やしていったのですか?営業活動には困らなかったんですか?
正直、営業活動には苦労しました。今まではサラリーマンだったので、任せられた案件やクライアントには、がむしゃらに対応していましたが、新規開拓なんてしたことなかったので、独立した最初は大変でしたよ。。。
ただ、金融機関対応や再生業務がわかるので、ある意味ゆりかごから墓場までできるわけです。成長企業にはこの財務業務が絶対にニーズがあると思っていたので、売上3-10億程度の成長している会社にアプローチして、飲食店などを中心に口コミで徐々にクライアントが増えていきました。中にはかなり有名な飲食店もありまして、そういうクライアントからクライアントを呼ぶという形で、お蔭さまでここまで来ました。
-クライアントは全国各地と聞きましたが?
そうですね、北は北海道から南は石垣島まで全国各地にクライアントさんがいらっしゃいます。これもやはり、財務が強いからだと思っています。
そもそも財務をやれる税理士事務所は本当に少ないですし、競合がいないと思っています。それで地方からもわざわざいらっしゃって頂いているんです。ちゃんとお出迎えしたいからこのおしゃれな空間を作った理由です(笑)
地方といっても今はクラウド会計ソフトも発達してますから、しょっちゅう来ていただく必要はないんですけどね。
-クラウド会計ソフトも使っているんですか?
もちろん使っています。税理士は労働集約なビジネスですから、効率性を上げることは重要です。早く仕事が終われば早く帰ってもいいし、それぞれの働き方に合わせて仕事すればいいと思っているんですよね。稼ぎたかったら、それはそれで、効率を上げて倍以上の仕事をすればいいんじゃない?といった話をよくしています。
Colorzのクライアントも社員の働き方も”それぞれの色で咲けばいい”
-今話題の”働き方改革”のような、先進的な働き方ですね。
税理士業界をもっと”儲かる業界”にしたいんですよ。今後は、クラウド会計に限らず人工知能(AI)なども発達してきて、税理士業務はどんどん効率化されてくるはずです。でも、それによって仕事が無くなると思わずに、それらを使って人間がディレクションすることは必要です。AIやクラウドを使いこなし、業務のディレクションし、今の3倍の仕事をする。顧問料が変わらないなら3倍の収入になって3倍の給料になる、というのが理想です。
-働き方という意味で他に特徴はありますか?
先程申し上げたように、Colorzのお客様には成長志向のクライアントが多く、中にはIPO(新規株式公開)を目指しているような会社もいます。他方で我々は企業のCFO業務をやっている一面もあります。つまり役員ですね。現に僕をはじめ、社外取締役として働いている社員もいます。
そうやって自社の仕事にとどまらず、外部に出ていき、仕事の効率化を促進したり、独立したりして活躍して成長していってほしいですね。
-独立を奨励しているのですか?
もちろんです。独立したからこそ見えるものもありますし、1社で何でもかんでも抱えていればいいわけではありません。
僕自身も独立したては本当に苦労しましたから。。。
その経験から、これから独立したいという若い層には、支援するよ!と伝えています。
とはいえ、個人個人が独立してしまったらシナジーがないですから、緩やかに連携していきたいとは考えています。例えばマーケティングやブランディング・教育機能などはColorz本部で担当して、独立した会社は営業や実務を担う、といった感じです。ファミリー型独立支援と言っています。
今も実は海外進出も検討していまして、海外志望の公認会計士資格をもった新卒が積極的に動いています。なかなか難しいとは思いますが、色々な人が様々なことにチャレンジしてくれている姿は経営者としてうれしいことこの上ないです。
そもそもColorzという名前には多様性という意味がありますから。
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【Colorzグループ WEBサイト】http://www.colorz-grp.com