2017年08月11日(金・祝)に開催される会計事務所 就職・キャリア 大交流会2017!!には業界注目の若手税理士事務所から界隈を賑わす会計系ベンチャー企業まで10社が参加。本記事ではfreee株式会社の事前インタビューをお送ります。
今回インタビューに答えていただいたのは、採用担当の原さんとパートナーコンサルティング事業部・マネージャーの梅田さん。会計系ベンチャーの雄である、freeeのサービスから職務内容までじっくり伺いました。
リアルタイムにアドバイスができるのがfreee
-まず始めに、freeeのサービスについて教えてください。
freee株式会社 採用担当 原 由子
早稲田大学卒。学生時代のインターン等の経験から、スモールビジネスを取り巻くビジネス環境やその支援に興味を持つ。
卒業後はIT系のベンチャー企業にて広報・採用担当に従事した後、改めて中小企業支援への想いをより強くし、2015年よりfreee株式会社に入社。法人営業担当を経て、現在は主にコンサルタント職の採用担当を務める。freeeの未来を創る仲間探しに奔走中。
freee株式会社は2012年に設立され、freeeというクラウド型の会計ソフトを開発しています。
クラウドサービスっていうと難しく聞こえてしまいますけど、GmailやYahoo!メールは皆さん使ったことがあると思うんです。あれと同じでインターネット上にサービスがあって、その上で会計・税務のお仕事ができる、というのがfreeeの特徴です。
会社を経営していると、どうしても会計・税務をはじめバックオフィス業務に時間を取られてしまいます。特にスモールビジネス(中小企業や個人事業主の方々)を営んでいる方は、会計に馴染みのない方も多くいらっしゃって、そのような方々が、会計業務ではなく本業に集中していただくためにfreeeというサービスを開発しています。
-freeeはスモールビジネスの方だけでなく、税理士の方も使うんですよね?
その通りです。freeeを使って業務を効率化し、顧問先を増やしている会計事務所様も多くいらっしゃいます。freeeはクラウド型のサービスなので、リアルタイムにクライアントの会計・税務情報がわかるんです。例えば出納帳等のエクセルデータをメールに添付して送り合う、というようなことをしなくてもweb上から簡単に、顧問先の会計データにアクセスできます。
税理士さんのお仕事は記帳代行はもちろん、会計・税務情報から経営改善のアドバイスをすることもあると思うのですが、freeeを使うとそういった経営アドバイスがタイムリーに行えるので、会計事務所さんがより付加価値の高い業務に取り組みやすくなると考えています。
会計資格保有者や、税理士受験生も在籍
-ありがとうございます。freeeはIT企業でもありますが会計系の会社でもあるので、税理士や会計士の資格をもっている方もいらっしゃるのですか?
現在はアルバイトも含めると350名が働いていますが、そのうち10名程が税理士・公認会計士の有資格者です。税理士の科目合格者や試験勉強されている方もいます。事業会社で経理をされていた方もかなり多いですね。中小企業の方々がエンドユーザーになりますので、そもそもスモールビジネスに携わりたいという方もいます。
-税理士試験を受けられる方だと、やはり会計・税理士事務所で働かれる方が一般的かと思います。freeeを選ぶメリットはあるのでしょうか?
確かに、受験生の方々は事務所で働かれる方が多いと聞いています。ただ、お忙しい業界ですので、試験前のお休みが取りにくかったり、繁忙期で勉強が中断するケースもあると伺っています。freeeも創業5年目のベンチャー企業ではあるのですが、メリハリをつけながら働ける環境だと思いますし、お仕事では各事務所の所長クラスの方と接する機会も多く、事務所経営のケーススタディを得られる環境で勉強を続けることは、独立を目指す方にとっては得難い経験となると考えています。
また、freeeで3年以上働いた方は独立準備プログラムという制度の対象となります。事務所開業に関わるマーケティング・所内オペレーションの確立支援、事務所開設費用の補助を行なうほか、独立支援という意味でお客様をご紹介することもあります。freeeや会計のことはもちろん経営についても学んで欲しいですね。
幅広い仕事と変化を楽しめたらベンチャーは楽しい
-ありがとうございます。梅田さんは会計士としてfreeeに入社したと伺いました。会計士や税理士としてfreeeに入社する魅力を教えていただけますか?
私は会計士として8年間大手の監査法人で働いたあとfreeeに入社いたしました。現在は会計事務所向けにfreee導入のコンサルタントとして働いています。
freee株式会社 パートナーコンサルティング事業部・マネージャー 梅田 裕介
公認会計士。東京生まれ。大学卒業後、大手都市銀行に入社し、リテール営業・法人営業を経験。融資先の財務分析業務をきっかけに会計の世界に興味を持ち、銀行を退職、公認会計士を志す。
2007年に有限責任監査法人トーマツにて金融アドバイザリー、IPO業務、M&A業務等に幅広く従事した後、2015年freee株式会社に入社。法人顧客向けカスタマーサポート部署の設立等に携わり、現在は会計事務所を中心としたfreeeの導入支援活動に従事。
監査法人から事業会社に転職すると、経理部や経営企画室に所属し、会計実務や予算作成などを担うのが一般的です。しかし、freeeはそもそもが会計ソフトの会社ですので、カスタマーサポートや営業はもちろん、デザインやエンジニアリングもすべてが会計に関わると言えます。freeeなら自分のキャリアの幅が広がると思って、入社しました。
また、我々は会計に関するベンチャー企業です。システムも組織も完璧だとは思っていませんので、どんどん組織再編もしますし、配置換えも行われます。いい意味で業務も決まっていないので、活動の中心はコンサルタント業務ではあるものの、エンジニアとの会議に出席して機能追加や改善について意見したり、採用活動のイベントに参加したり人事面接を行ったりもしています。
-業務の幅が広そうです。
そうですね。自分の会計・税務のバックボーンを使って幅広い仕事をしてみたいという方や、変化を楽しめる方にはいい職場だと思いますよ!逆に部署や役割にこだわる働き方を望む方には厳しいかもしれません。
ベンチャー企業のオフィスには卓球台があることが多い。freeeでもよく卓球が行われているそう。
-今所属しているパートナーコンサルティング事業部ではどんなお仕事をされているのですか?
パートナーコンサルティング事業部は、会計・税理士事務所がお客様になる部署です。freeeを使って頂くための営業もしますし、導入支援もしますが、その中でも比較的規模の大きな事務所の導入支援を中心に行っています。先程原がお伝えしたとおり、freeeはクラウド型の会計システムで、既存のシステムとは勝手が違う面がありますので、そこの疑問点を解決するお手伝いをしています。
中小企業の方々がfreeeを使ってくれても、チェックするのは会計事務所の方々です。彼らにfreeeのことをしっかり知っていただかないと、本当の意味でクライアントのためにならないんです。
また、これも先程も申し上げたとおり、我々のシステムは決して完成されたものではありません。お客様からの要望を受けて改善していきますので、お客様の声を社内に翻訳して新しい製品開発に活かすのも大事な仕事です。お客様が会計事務所ということもあり、社内の中でも一番会計・税務の知識が求められる部署でもあります。
違う部署とコミュニケーションをとるためのしかけ
-それでは話題を替えまして、freeeのカルチャーについて教えてください。
freeeの役員には、社長の佐々木をはじめGoogleの出身者が多いんです。その影響もあってか、オープンであることと、人と人とのつながりを非常に重要視していると感じます。
例えばfreeeでは、週に1回全社ミーティングを行います。そこではキャッシュフロー状況のような、通常従業員には開示しないようなことまでも情報共有されます。会社の価値基準の1つとして「あえて、共有する」という言葉を掲げているのですが、ちょっと躊躇してしまいそうなことでも「あえて」共有し、オープンにフィードバックしていくことでプロダクトもチームもより良く成長できるよね、というのを意識して皆で行動しています。
また、人と人とのつながりという意味ですと、freeeでは毎週30分、全員が上司と1on1のミーティングをしています。これは毎週仕事の内容や進捗を確認しているのではなく、一人ひとりの働き方や社内のロール・職務などについて「気持ちよく働ける環境が整っているか」をいっしょにマネージャーと考えていく時間なんです。ベンチャー企業なので決まったロールモデルがない分、その人にあったキャリアをいっしょに考えていくような仕組みが充実しています。
月に1回、全社の立食パーティーもあります。ハロウィンの季節だったら仮装したり、卓球やゲーム大会をするときもあります。これで他の人の部署とも知り合ったり仲良くなったりします。
面白いところでは、freeeでは夕食が毎日無料で食べられるんです。毎日19時頃に自分が選んだお弁当が届くんですよ。もちろん福利厚生としての面もあるのですが、お弁当を食べに色んな部署の方が一箇所に来るので、そこでまたコミュニケーションが生まれるんです。会議をするほど大きな話しでもないんだけどな…ということがここで解決することもあります。
新しいチャレンジをする「たけのこ人材」
-最後に、どんな方と一緒に働きたいかを教えていただけますか。
弊社では「たけのこ人材」と呼んでいるのですが、成長スピードや環境変化に対する柔軟性を重要視しています。変化に対応して会社も自分も成長することが大事です。中小企業や税務会計に問題意識のある方や、業界の今のあり方に一石を投じたい、という方と一緒に働けたら楽しいと思います。
会計や税務のスペシャリストであることはもちろん期待しますが、新しいことにチャレンジしたい方にとっては、楽しく働ける職場で、キャリアのいいチャンスになると思います。クラウドは会計に限らずこれからの潮流です。専門性を活かして是非、新しいことにチャレンジしに来てください。
ITに自信がない方も専門性を活かして活躍できる環境ですので、勉強しながらいいシステムと会社を作っていきましょう。
-原さん、梅田さん、本日はありがとうございました!