本日、平成27年度(2015年度/第65回)税理士試験の結果が発表されました。(写真は国税庁)
結果に関する概要は以下のとおりです。
受験者・合格者数と合格率 -合格者は6,902名。昨年からほぼ横ばいで下げ止まり
本年の税理士試験の受験者・合格者数と合格率は以下のようになっています。
-
-
- 受験者数:38,175名(延べ53,663名)
- 合格者合計:6,902名(官報合格者数:835名、一部科目合格者数:6,067名)
- 合格率:18.1%
-
本年の合格者(一部科目合格者含む)は6,902名であり、昨年の6,909名と比較してほぼ横ばいとなっています。また、合格率は昨年の16.8%から18.1%へと1.3%上回る結果となりました。
科目合格も含む合格者の総数は、平成24年から10,068名⇒8,348名⇒6,909名⇒6,902と推移し、2年連続の減少から下げ止まりほぼ横ばいとなっています。
※クリックするとグラフが拡大します。
一方で、官報合格者の数は910名と昨年の835名から75名ほど減少しており、平成21年度以降の中期トレンドで見ても減少傾向にあります。
※クリックするとグラフが拡大します。
男女別の合格者数 -女性の合格者比率は27.5%
合格者の性別は以下のとおりです。合格者に女性が占める割合は27.5%となっています。
-
-
- 合格者合計:6,902名(男性:4,999名、女性:1,903名)…女性比率27.5%
- 合格者:835名(男性:608名、女性:227名)..女性比率27.1%
- 一部科目合格者:6,067名(男性:4,391名、女性:1,676名)..女性比率27.6%
-
年齢別の合格者数 -30歳以下の官報合格者はわずか205名!
年齢別の合格者数は以下のとおりです。例年通り若い年齢ほど合格率が高くなっています。
一方で、30歳以下の官報合格者はわずか205名と若手税理士の少なさが読み取れます。
年齢 | 合格者数 | 官報合格者数 | 一部科目合格者数 | 合格率 |
41歳以上 | 1,199 | 259 | 940 | 10.4% |
36~40歳 | 1,117 | 199 | 918 | 16.0% |
31~35歳 | 1,472 | 172 | 1,300 | 19.2% |
26~30歳 | 1,546 | 146 | 1,400 | 21.8% |
25歳以下 | 1,568 | 59 | 1,509 | 32.4% |
科目別の受験者数・合格者数・合格率 -合格率が最高は財務諸表論、最低は住民税の8.4%
科目別の受験者数・合格者数・合格率は以下のとおりです。合格者が最多だったのは簿記論15,783名、合格率が最も高かったのも簿記論の18.8%となっています。
逆に、合格者が最も少なかったのは住民税の60名、合格率が最低だったのも同じく住民税の9.6%でした。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
簿記論 | 15,783 | 2,965 | 18.80% |
財務諸表論 | 12,202 | 1,906 | 15.60% |
所得税法 | 2,005 | 265 | 13.20% |
法人税法 | 6,079 | 673 | 11.10% |
相続税法 | 3,895 | 521 | 13.40% |
消費税法 | 9,249 | 1,215 | 13.10% |
酒税法 | 756 | 90 | 11.90% |
国税徴収法 | 1,496 | 212 | 14.20% |
住民税 | 626 | 60 | 9.60% |
事業税 | 638 | 87 | 13.60% |
固定資産税 | 934 | 138 | 14.80% |
合計 | 53,663 | 8,132 | 15.20% |