本年(平成26年度・第64回)の税理士試験がいよいよ今週(8月5日~7日)となりました。
先日の記事では税理士試験の受験者数がここ数年で大きく減少してきていることをお伝えしましたが、本年もこれまでの流れを受け、約5,500名の大幅減となりました。
参考:税理士を目指す人が9,000名も減っている!?税理士試験の受験者数や合格者数を分析してみた:税理士試験分析(1)
平成26年度・第64回 税理士試験の受験者数
本年の税理士試験の受験者数内訳は以下のとおりです。
- 簿記論 23,135名(前年比:88.3%)
- 財務諸表論 18,268名(前年比:84.8%)
- 所得税法 2,953名(前年比:89.4%)
- 法人税法 8,438名(前年比:94.2%)
- 相続税法 5,297名(前年比:100.1%)
- 消費税法 12,987名(前年比:89.1%)
- 酒税法 1,204名(前年比:91.8%)
- 国税徴収法 2,662名(前年比:107.3%)
- 住民税 1,090名(前年比:98.6%)
- 事業税 1,177名(前年比:91.5%)
- 固定資産税 1,834名(前年比:98.2%)
- 合計 79,045名(前年比:89.9%)
本件の傾向を見ても前回のコラムで触れたとおり簿記論や財務諸表論など初学者向けの科目の減少が顕著です。
また、消費税法の受験者数も大きく減少しており、これは消費税の改正が影響している可能性があると考えられます。
一方、相続税法の受験者は前年と同水準でありこれは改正前の駆け込みや、改正に伴う相続税マーケットの拡大を意識しての受験者が一定数いるのではないかと推測されます。
さて、いよいよ今週が税理士試験ですが、受験生の皆さんにとっては全体の傾向よりもまずは目の前の試験でしょう。
受験生のみなさんのご健闘をお祈りしております!